あら、まゆりさん。 ご機嫌よう。
あゆみと買い物にでも行っていたの?
うん! 来週のイベントで、あゆみちゃんがコスしてくれるって言ってくれたから、
二人で材料を見に行っていたのです!
あら、そうなの。
あゆみはグラビアアイドルもしてるし、撮りがいがあるでしょうね。
うんうん! 初めて会った時も、凄く可愛いポーズで撮影させてくれたし!
ま、まゆりさんたら……。
ぁ、ティアちゃん、これ食べる? 凄くおいしいよ?
アイスね。
ええ、いただくわ。
レロ……
おおおぉ……
ティ……ティアちゃんてば……
ふふふ……男を悦ばせるのは、何もテクニックだけじゃないわ。
一番大切なのは、そう……視線よ。
技術で翻弄するのではなく、雰囲気で酔わせるの。
男を観察し、その時、その時に何を求めているのかを探る。
従順な牝を望んでいるようならば、僅かに怯えた瞳を……、
開放的なシチュエイションなら、好色な光を宿すのもいいわね。
そして、ロマンチックな夜ならば、情熱的に……ただひらすらに見つめ続ける。
状況に応じて、様々な女を演じてあげるのよ。
一人の女としか関係を持っていない筈なのに、
まるで夜ごとに別の女を抱いているかのような錯覚を与える。
そんな新鮮さに……男は夢中になるのよ?
べ、勉強になります!
まゆりさん、よろしければ……御教授致しましょうか?
よ、よろしく御願いします!
ふふふ……承りまゆしぃ☆
『えぇ……』